一般歯科・口腔外科
健康保険適応の治療です。
歯科治療の土台となるもので、基本です。当院では高額な保険外診療を無理に勧めたりすることはありません。患者様がご自分のニーズにあわせて治療法や材質を選択すればよいと考えています。
麻酔について
当院では、麻酔時の痛みと恐怖を和らげる為、すべての患者様に表面麻酔ジェルを使用しています。
また注射針は、通常よく使われる針の太さは27G(0.40mm)や30G(0.30mm)ですが、当院ではもっとも細い33G(0.26mm)を使用しております。必要があれば電動麻酔器なども使用します。
義歯(入れ歯)について
痛い、咬めない、ガタつく、落ちるなど保険の入れ歯の悩みは多いようです。
もちろん出来上がってから一度も調整に行ってないというような患者様側に原因があることも多いのですが、歯科医側の問題もあるように思います。当院では一切の手抜きをせず、すべての患者様に個人トレーの製作、筋形成、ロー提を使った咬合採得など大学病院で行うのと同じ工程を行って製作します。正直にいうと保険の治療でここまで行うと採算が合わないのですが、より良い入れ歯を製作する為には必要なことであると考えています。
顎関節症について
「顎が痛い」「顎の開閉時に音が鳴る」「顎が開きにくい」といった症状がある場合、顎関節症の可能性があります。顎関節症の治療には、原因となっている歯がある場合はかみ合わせの調整を行い、スプリントと呼ばれるマウスピースを作成し調節しながら治療していきます。状況によっては生活習慣の改善、投薬による痛み・炎症の緩和なども行います。
歯ぎしりについて
歯ぎしりにはギリギリと上下の歯を擦るグライディングタイプ、他に歯同士で食いしばるクレンチングタイプ、上下の歯をカチカチ合わせるタッピングタイプがあります。 これらを総称してブラキシズムと呼びます。
睡眠中のブラキシズムは音のしないものの方が多く、音がするのはわずか30%であると言われています。
睡眠時の食いしばりは、意識のある時のかみ合わせの5倍〜6倍の力を発揮してしまします。これは具体的には奥歯でくるみを割ることができるほどのすごい力です。この力が歯にかかれば歯や周囲の組織に影響が出るの簡単に想像できると思います。しかし残念ながら歯ぎしりを止める方法はないとされています。
この咬合圧による歯の破壊を防止するためのマウスピース、ナイトガードを装着することでブラキシズムを抑制し、関節や筋や歯を保護します。また、症状の重い時には筋弛緩剤等のお薬を投薬することもあります。
口臭について
おしゃべりしながら相手のお口や、自分のお口のニオイが気になったこと誰にでもあると思います。ニンニクなどを食べた直後とか内臓疾患のある場合は別として、口臭の原因の大部分は放置された虫歯と、歯石によるものです。歯石を定期的に除去し、歯肉の状態を改善すれば口臭はかなり軽減します。歯石の除去は美容院で髪の毛を切ったり、パーマをかけたり、カラーリングをするのと同じ定期的な身だしなみですね。
更なる審美を求める治療
最近の流行では「審美歯科」といって区別するようですが、私はその言葉が嫌いです。
なぜならば、本来歯科治療というものは、保険の治療だろうと保険外の治療だろうとすべて審美治療であるはずだと考えているからです。ただ、残念なことに現在の保険治療では使えない材料があるのも事実です。「銀歯が入っていて目立つ」「歯の色が変色している」「歯並びがよくない」「入れ歯とわかってしまう」など悩みやコンプレックスを感じている患者様は多いと思います。これらを改善し、患者様が口元に自信を持って生活していただく為の治療です。
セラミック、ハイブリッドセラミックを使ったつめ物
保険診療で使われる銀色の詰め物ではなく、歯と同じ白い詰め物にすることを希望される方への治療法です。セラミックインレーには、オールセラミック(セラミック100%)と、ハイブリッドセラミック(セラミックとプラスチックの混合物)の二種類があります。
オールセラミックインレー
セラミックを使った詰め物です。審美性には優れますが、チッピング(辺縁がかける)しやすいので使える形、症例が 限られてきます。
ハイブリッドセラミックインレー
セラミックとプラスチックの混合物を使った詰め物です。セラミックよりは審美性はやや劣りますが、調整・修理がしやすいメリットがありおすすめです。
セラミック、ハイブリッドセラミックを使ったかぶせ物やブリッジ
保険診療で使われる銀色のかぶせ物ではなく、歯と同じ白いかぶせ物にすることを希望される方への治療法です。
ハイブリッドセラミッククラウン、ブリッジ
セラミックと比べると透明感にかけるという審美的欠点があり、前歯にはあまりおすすめしません。しかし、柔軟性があり修復しやすいので奥歯の治療にはよく使われます。
メタルボンドセラミッククラウン、ブリッジ
金属の内冠の上にセラミック材料を盛り、焼き付けたものです。変色せず、色も天然歯に近いため前歯にも適しております。
内側が金属であるため強度があることがメリットですが、加齢とともに歯肉がやせてきた場合、金属とセラミックの境目が黒く露出してくる恐れがあります。
オールセラミッククラウン
全てセラミックのみで出来ているクラウンです。
金属を使用しているメタルボンドセラミックより透明度が高く、とても綺麗に色が出せます。
前歯の審美的回復にも適しております。
金属を使用しないので境目が黒く露出してくる恐れもありません。金属アレルギーの方にも安心してご使用頂けるクラウンです
強度的にブリッジには適しません。
ジルコニアクラウン、ブリッジ
模造ダイヤとも呼ばれ、宝飾品としても用いられている鉱物・ジルコニアを内冠に使用するオールセラミックです。
ジルコニアは硬度・耐久性にすぐれ、人体に対する安全性(生体親和性)もこの素材の特長で、整形外科の分野では人工関節の材料として活用されています。普通のオールセラミックより強度が高く、奥歯やブリッジにも適しております。
また金属アレルギーの方にも安心してご使用頂けるクラウンです。
特殊な入れ歯
保険の入れ歯では固定するための金具が目立ってしまい、ひと目で入れ歯だと人にわかってしまうのを気にされる方や、なるべく小さくして装着感をよくしたい方などのための特殊な入れ歯です。
磁性アタッチメントデンチャー
磁性アタッチメント義歯とは、入れ歯に磁石を取り付け、残っている歯に金属のキャップを取り付けることによって磁石で入れ歯を固定する入れ歯です。固定するための金属のバネがないため審美性に優れ、入れ歯が入っている事が他人からは分かりません。
また、磁石で固定する為入れ歯をより小さくすることもでき、お口の中の違和感も軽減します。
ノンクラスプデンチャー
ノンクラスプ義歯とは歯ぐきに同化させやすい性質を持った ポリエステル樹脂が材料の入れ歯です。
固定する金属のバネがないなため、入れ歯と気づかれにくく、見た目の良い入れ歯をつくることができます。
軽くて舌触りも良く、金属アレルギーの心配もない快適な入れ歯です。
欠点としては修理がしにくいことと、義歯自体が変形しやすいことがあげられます。
ホワイトニング
ホワイトニング(いわゆるブリーチング)とは汚れや着色を落とすのではなく、歯を 削らずに歯の 着色有機質を分解して漂白し、白くする技術のことです。ホワイトニングには、歯科医院に通院して行う「オフィス・ホワイトニング」とご自宅で行う「ホーム・ホワイトニング」があります。
ホームホワイトニング
お家でご自分で毎日、マウストレーとホワイトニングジェルを使ってホワイトニングしていただき、徐々に歯の色を白くしていくお家で簡単にできるホワイトニングです。(数回のご来院は必要となります。)
期間は約3〜4週間、毎日1.5〜2時間、ホワイトニングジェルを入れたマウストレーをご自分でお口の中に装着していただきます。
低濃度の薬剤でじっくりホワイトニングしていくので安全で、患者様のペースでホワイトニングができます。
オフィスホワイトニング
歯科医院でホワイトニングを行なう方法です。
高濃度の薬液を使用し、短期間で歯を白く出来ますが、一度で希望の白さにならないことも多いので数回通院する必要があります。
また、オフィスホワイトニングは短期間で歯を白くすることが出来るというメリットがある反面、薬剤の濃度も高く歯のダメージも多少あることと、短期間で色の後戻りが起こりやすいというデメリットもあります。
矯正治療
歯列矯正は一般的に不正咬合(出っ歯・乱ぐい歯・八重歯・受け口)など噛み合わせの悪い歯並びを、自分の歯を生かしたままきれいで機能的な歯並びに整える治療です。単に美しい歯並びにするというだけでなく、歯槽膿漏や虫歯などを予防するためにも重要な歯科治療です。日本に住む外国人の8割近くが「日本人は歯並びが悪い」と感じているとの記事が出ていました。「先進国で最低の歯並び」という意見もありました。これは日本の歯科医療人としてはとても恥ずかしい評価です。欧米では歯並びでその人の生まれてからの育ち、家柄が判断され、就職にも関わる程だと言います。日本人の国際舞台での活躍も増え、よりグローバル に活躍できる人材の育成という観点からも重要な治療であると考えています。